「地球温暖化対策計画」政府発表2016-03-07
「地球温暖化対策計画」について政府からの発表がありました。
今回の内容では各部門ごとの削減目標が掲げられており、
企業や病院などの業務部門 39.7%
単身世帯の増加で排出量が増えている家庭部門 39.4%
電力・ガス会社などのエネルギー部門 27.5%、
運輸部門 27.4%
産業部門 6.5%減(すでに省エネ化がすすんでいるため)
となっております。
やはり一番の注目は家庭部門で「4割削減」という高いハードル設定。
計画では、太陽光発電や燃料電池などを利用した住宅のエネルギー消費量をゼロにする
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」
を、20年までに新築戸建て住宅の半数以上まで増やすといった対策を推進。
これは前にもブログで書かせていただいた、いわゆる「COP21」にて採択された
パリ協定にもとづいて、政府が、温室効果ガスの排出を2030年度までに13年度比
で26%削減する目標を達成するための「地球温暖化対策計画」をまとめたもの。
エネルギー効率に優れた素材や半導体などの開発で、ガス排出が増加傾向にある
オフィスや一般家庭で4割削減を目指すとのことです。
計画は、5月の伊勢志摩サミットまでに閣議決定する予定です。
このほか、計画では50年までに80%減の長期目標も掲げております。
目標実現には、再生エネルギーの活用など現状の取り組みだけでは厳しいため、
「革新的技術の開発・普及を最大限に追求」するとのこと。
具体的には、「セルロースナノファイバー」(CNF)
や次世代蓄電池、次世代半導体・窒化ガリウム(GaN)などの
開発を加速させていくとのことです。
今後の政府の動向に注目ですね。